雑誌の取材で中医アロマセラピストの有藤文香先生にお会いしてきました。
ヨーロッパでは一般的な病院でも治療に採用されているアロマテラピー。
精油の香気成分は脳と肺、皮膚から直接的に心身に作用していきます。
自然療法で大きな位置を占める精油はヨーロッパ発祥のものですが、植物を治療に活用する研究は日本や中国、そしてインドなどアジアでも古くから存在しています。
近年ではインドのアーユルヴェーダ×アロマテラピーや、中医学×アロマといった古代の医療と精油が結びついて取り入れられていることが新しい潮流になっています。
国際中医師である有藤さんのお話の中で面白かったのが、「気」を取り巻く考え方。
よく「気を使って疲れてしまった」といいますが、その気というのは人の身体を覆うバリアみたいなものだと捉えています。
このバリアがスカスカになると、人と会うのが疲れたり、ちょっとしたことで傷ついたり。ストレスに打たれ弱くなってしまいます。
性格的にもさまざまに気を使う人が多く、また物理的にも風邪を引きやすかったり、ウィルスにも弱い傾向があります。
そういう時は、バリアを張ってくれるユーカリや足りなくなった「気」を補うラベンダーを身につけるとよいそうです。
こういった考えは従来のアロマテラピーにはないもの。
精油を多角的にみることができ、効能を深く知ることにもつながっていきます。